(
2009/12/13)
最果ての空
泣きましたー。
まあ予想通り泣きました。
まあ予想通り泣きました。
まず、これを読んだら普通にエスの1巻に戻りたくなる。
ふと昔の椎葉に、宗近に、そして篠塚に会いたくなるのだ。
特に椎葉。
絶妙な所で挿絵が入っているんですよね。
姉の十三回忌のシーン、何て穏やかな顔をするようになったんでしょうね、椎葉は。
基本的に彼は笑わないイメージ。
エス本編の中でも大体難しい顔をしてるか、やらしい顔をしているか(苦笑)
裂罅の最後のあれはあまりにも切ないそれだし、そう考えると、今回見たこれがびっくりするほど優しい表情で吃驚した。
篠塚。
彼は何てストイックな男なんだろう。
格好よすぎると呼ぶには、いささか寂しい生き方。
エスと最果てを交互に思えば、由香里と椎葉は本当に一対の存在として、篠塚に愛されていたのだと気づいて苦しくなる。
いつか浅川がエスで言っていた「笑顔で嫌味を言う」姿が、エス・デコイではあまりイメージがつかなかったのだが、椎葉に向けていた優しさとか、泰原に向けていた優しさとは全く優しさと厳しさを江波に見せていて、それがちょっと新鮮だった。
これを読む前「やっと篠塚さんにも幸せが…」とドキドキしていたのだが。
よく考えれば、本当にそれが篠塚の結末なんだろうかと、読み進めるうちに疑問に思ってきた。
だから、あのラストは篠塚にとって当然の現実であり、江波にとっても。
あれは、篠塚という人の話を閉じるのに、とてもナチュラルで無理のないお話だったと思う。
とても綺麗なお話だった。
江波も可愛いかった。
椎葉も那岐も、泰原も内向きに自分を責め抜くタイプだったが、江波は更にその傾向が顕著で。
どちらかというと那岐をもう少し短絡的にしたような雰囲気を思った。
篠塚に迫る強引さも、井澤との上下関係も、今までのキャラより若さを感じる。
立ち位置も素晴らしい。
泰原の知人でありながら、椎葉に嫉妬する。
シリーズファンにとっては絶妙ともいえるポジションで篠塚の傍に立つ。
江波の兄、神津もいいキャラだった。
最後の握手のシーン、短歌のシーン。
ただの嫌味なキャラと思えば、すごい人間味のあるキャラで……。
江波と神津の兄弟愛もよかった。
お互い微妙にやっかんでいるものの、ちゃんとお互いを思っている。
椎葉と篠塚の兄弟愛とは違う形であるのもいい対比だと感心する。
宗近が最後に出てきたのも良かった。
良かったが……椎葉はそろそろ行動を自粛すべきかと思われる(苦笑)
いきなり病院にシーンが飛んで何事かと思った。
椎葉は三人で酒をと言うが、宗近も篠塚も全く乗り気でない。
その図がシュールでかなり笑える。
事件の進展の具合も、江波の同僚達のキャラクターも面白かった。
何というか。
奇妙な読後感に陥る。
完全なハッピーエンドというわけでもなく。
後味悪い訳でもなく。
加賀谷と那岐のエピソードも、無理とは思いつつも絡めば面白かったのにという欲目もありつつ。
それでも、いい終わり方だったのではと感じた。
まあ、カンザキにとって何より椎葉が沢山出てくれたというだけで感激だ。
CDが出るとしたら、キャスト配置はどうだろう。
なんとなく、那岐より江波の方が鳥海さんっぽかったのではと思ったりもする。
神津なんかはたいてむさんでも面白いかもしれない、ちょっと渋すぎるかな。
ふと昔の椎葉に、宗近に、そして篠塚に会いたくなるのだ。
特に椎葉。
絶妙な所で挿絵が入っているんですよね。
姉の十三回忌のシーン、何て穏やかな顔をするようになったんでしょうね、椎葉は。
基本的に彼は笑わないイメージ。
エス本編の中でも大体難しい顔をしてるか、やらしい顔をしているか(苦笑)
裂罅の最後のあれはあまりにも切ないそれだし、そう考えると、今回見たこれがびっくりするほど優しい表情で吃驚した。
篠塚。
彼は何てストイックな男なんだろう。
格好よすぎると呼ぶには、いささか寂しい生き方。
エスと最果てを交互に思えば、由香里と椎葉は本当に一対の存在として、篠塚に愛されていたのだと気づいて苦しくなる。
いつか浅川がエスで言っていた「笑顔で嫌味を言う」姿が、エス・デコイではあまりイメージがつかなかったのだが、椎葉に向けていた優しさとか、泰原に向けていた優しさとは全く優しさと厳しさを江波に見せていて、それがちょっと新鮮だった。
これを読む前「やっと篠塚さんにも幸せが…」とドキドキしていたのだが。
よく考えれば、本当にそれが篠塚の結末なんだろうかと、読み進めるうちに疑問に思ってきた。
だから、あのラストは篠塚にとって当然の現実であり、江波にとっても。
あれは、篠塚という人の話を閉じるのに、とてもナチュラルで無理のないお話だったと思う。
とても綺麗なお話だった。
江波も可愛いかった。
椎葉も那岐も、泰原も内向きに自分を責め抜くタイプだったが、江波は更にその傾向が顕著で。
どちらかというと那岐をもう少し短絡的にしたような雰囲気を思った。
篠塚に迫る強引さも、井澤との上下関係も、今までのキャラより若さを感じる。
立ち位置も素晴らしい。
泰原の知人でありながら、椎葉に嫉妬する。
シリーズファンにとっては絶妙ともいえるポジションで篠塚の傍に立つ。
江波の兄、神津もいいキャラだった。
最後の握手のシーン、短歌のシーン。
ただの嫌味なキャラと思えば、すごい人間味のあるキャラで……。
江波と神津の兄弟愛もよかった。
お互い微妙にやっかんでいるものの、ちゃんとお互いを思っている。
椎葉と篠塚の兄弟愛とは違う形であるのもいい対比だと感心する。
宗近が最後に出てきたのも良かった。
良かったが……椎葉はそろそろ行動を自粛すべきかと思われる(苦笑)
いきなり病院にシーンが飛んで何事かと思った。
椎葉は三人で酒をと言うが、宗近も篠塚も全く乗り気でない。
その図がシュールでかなり笑える。
事件の進展の具合も、江波の同僚達のキャラクターも面白かった。
何というか。
奇妙な読後感に陥る。
完全なハッピーエンドというわけでもなく。
後味悪い訳でもなく。
加賀谷と那岐のエピソードも、無理とは思いつつも絡めば面白かったのにという欲目もありつつ。
それでも、いい終わり方だったのではと感じた。
まあ、カンザキにとって何より椎葉が沢山出てくれたというだけで感激だ。
CDが出るとしたら、キャスト配置はどうだろう。
なんとなく、那岐より江波の方が鳥海さんっぽかったのではと思ったりもする。
神津なんかはたいてむさんでも面白いかもしれない、ちょっと渋すぎるかな。
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